2022年に東大病院に入職し、助産師として産科病棟で勤務しています。
私が東大病院を選んだ理由は3つあります。
1つ目は高度な医療技術や助産ケアについて学ぶことが出来るためです。東大病院は総合周産期母子医療センターであり、基礎疾患を合併した妊産褥婦さんや切迫早産、高血圧、胎児疾患など様々なケースの患者さんがいらっしゃいます。また、4割弱の方が帝王切開で出産され、経腟分娩の半数以上は和痛分娩で出産されています。様々な疾患に対するケアや出産方法について学ぶことで助産師として成長することができると考えました。
2つ目は教育体制が整っているためです。入職後配属先でプリセプターとエルダーとして1名ずつ先輩を割り当てて頂きました。産科では妊婦さんのいる病棟、褥婦さんのいる病棟、新生児室、分娩棟と病棟が4つに分かれており、各病棟で実施するケアや1日の流れが異なります。1年目は3~4か月ごとに新しい病棟に異動になるので、なかなか業務に慣れていくのに時間がかかりますが、それぞれの病棟でのローテーション開始時にプリセプター、エルダーの先輩が5日間程度オリエンテーションについて下さり、業務の流れについて詳しく教えてくださるので新しい病棟でも安心してローテーションを始めることが出来ました。また研修前後課題の提出物の確認や、私生活に問題が生じていないかなどもプリセプター、エルダーの先輩が気にかけてくださりとても頼れる存在です。研修プログラムを通して他部署の同期と交流する機会があり、お互いの部署での学びを共有し合うことが出来ます。
3つ目は寮があることです。近くで一人暮らしをしようとすると家賃が高額ですが、寮は月4万円程度なので助かっています。1年目の同期はみんな寮に入っているので参考書を借りたりしやすいです。他部署の同期も8割程度は寮に入っている印象があります。
日勤の日は、6時過ぎに起き出勤しています。8時半から申し送りがあるため、それまでに受け持ち患者の情報収集をします。当部署はペア制なので、ペアの先輩と1日のスケジュールを確認し業務を開始します。日にもよりますが平均して17時過ぎ頃に退勤し、寮で夜ご飯を食べたあとその日分からなかったことなどを30分から1時間程度勉強してから自由時間に入ります。夜勤の日は、15時ごろまでに出勤するので遅めに起きてご飯を食べてから昼寝をしています。夜勤中は途中で計2時間休憩があり、9時に退勤です。休日はしっかりオフの時間が作れるように意識しています。私は上野動物園の年間パスポートを購入して動物を見に行ったり、同期と散歩をしたりしてリフレッシュしています。また寮から徒歩15分のところにスーパーがあるので食材を買って料理をすることも多いです。
東大病院は複雑な疾患のある患者さんが多く緊張感のある場面もありますが、看護師として助産師として学べる設備や環境がしっかりと整っています。東大病院に関心を持っていただくきっかけになれば幸いです。