東大病院に興味を抱いたのは、お世話になった大学の先生の出身であることがきっかけでした。入職後の教育体制についての不安が大きかったため、キャリアラダー制度、エルダー・プリセプター制度など、新人看護師の育成プログラムが充実していることが一番の決め手になりました。
また、学生のころより集中治療領域や救命救急領域に興味がありました。災害拠点病院であり、災害派遣医療チームの設置もされていることから、興味のある分野に強いことも一つの理由でした。
集中治療というと、人工呼吸器や体外循環など医療機器を使用しており、患者さんは話すことができないという印象を持っていました。私の所属するICU2では、様々な医療機器を扱うことになりますが、話したり歩いたりできる患者さんもたくさんいるということに驚きました。数値や機器だけではなく、患者さんの思いや生き方、入院前の生活や今後のことなど様々な視点を学ぶことができる部署であり、強みであると考えています。
大学時代は「同期にどれだけ差をつけられるかが重要、看護師は戦場」と指導を受けてきました。初めのころは覚えることだらけで、教員の言っていたことも一理あるのだと思っていました。要領が悪く同期の中でも後れを取っていた私でしたが、1年目のころの看護師長から「同期との差なんて長期的な目で見れば誤差でしかない。長期的な目標をもって進め」と教えていただき、その言葉に救われここまで頑張ってこられたと思います。個々の得意不得意を見極めながら寄り添ってくれる環境が当院の良いところです。
エルダーの先輩は7年目の看護師で、病棟で働くうえで必要な知識や業務について丁寧に伝えてくれます。「こんな看護師になりたい」と思ったその背中は印象的で、3年目になった今でも心の指標としています。
プリセプターの先輩は心理的なサポートをしてくれます。1年目は常に肩に力が入った状態であり困ることも多いですが、プリセプターの先輩の前では力を抜いて相談・お話ができました。先輩がいなければ続けられなかったかもしれません。
私は大学から当院へ就職した人が一人もいなかったため、友人ができるか不安でした。同期と上野でご飯を食べたり、ドライブに行ったり、みんなの勤務があったときは、夜勤明けで後楽園のラクーアに行きます。福利厚生で結構安くはいれるのでよく行きます。
男性看護師は結束力があり、部署や世代をまたいで広く交流があります。去年はスノボ、今年は旅行に行きました。
また、東大構内の御殿下のジムもつかえるので、運動したいときには近くて充実していて便利です。