当院では、入院および外来通院されているがん患者さんの療養に関する支援やご相談をがん看護サポートチームの看護師がお受けすることがあります。具体的には医師や患者さんからの要請に応じてがん看護サポートチームの看護師が診察への同席や患者さんやそのご家族の相談に応じています。この度、これまでの診察同席時の役割や患者さんからの相談内容やその際の看護師の対応等について振り返り、今後のがん看護サポートチームが提供する看護並びに看護の質の向上 につなげたいと考えました。

この研究の対象者に該当する可能性がある方で、診療情報等を研究目的に利用または提出されることを希望されない場合、研究への協力を希望されない場合は2022年2月28日までに 末尾に記載の問い合わせ先までご連絡ください。

【研究課題】
　がん看護外来におけるCNSとしての課題（審査番号2021275NI）
副題意思決定支援に焦点をあてて

【研究機関名及び本学の研究責任者氏名
　この研究が行われる研究機関と研究責任者は次に示すとおりです。

主任研究機関	東京大学医学部附属病院
研究責任者	植竹夏子 B棟7階病棟副看護師長 がん看護サポートチームメンバーがん看護専門看護師
担当業務	データ収集　データ分析

【研究期間】
　承認日～2022年7月31日

【対象となる方】
　2018年7月～2021年3月の間に当院で医師の診察にがん看護サポートチームの看護師（研究者）が同席したり、診察の前後に看護師による面談を受けた患者さんとそのご家族

【研究目的・意義】
　近年の医療の進歩に伴い、がん治療における検査や治療の選択肢が増えています。一方で、複数の選択肢があることよって迷い、悩む患者さんもいらっしゃいます。このような状況において 、患者さんが求める看護師の役割や、患者さんが治療を選択・決定するために必要な具体的な支援の内容を明らかにすることを目的としています。

【研究の方法】
①2018年7月～2021年3月までのがん看護サポートチームに依頼があった診療科、依頼された支援の内容、回数、所要時間を年度毎に調べます。
②上記の期間、がん看護サポートチームの看護師が診察に同席したり、相談を受け、治療や療養の決定に看護師が関わったと判断される患者さんのカルテから以下の内容について情報を収集します。
　・看護師がカルテに記載した診察や相談の内容から、看護師が具体的にどのように患者さんに関わったのかを調べます。
　・看護師が記載したカルテの記録には患者さんの言動や病名や病状、治療、患者さんの背景（家族構成、社会的役割、価値観）に関する情報が含まれる可能性があります。
③カルテから得た情報をもとに、看護師の支援の内容を記述し分析します。
④文献をもとにこれまでの支援内容を評価し、今後よりよい支援を行っていくための課題を明らかにします。

　なお、研究計画書や研究の方法に関する資料を入手・閲覧して、研究内容を詳しくお知りになりたい場合は、末尾の連絡先にお問い合わせください。他の研究対象者の個人情報等の保護や研究の独創性確保に支障がない範囲でご提供させていただきます。

これまでの診療でカルテに記録されている内容を収集して行う研究です。特に研究対象者の皆さんに 新たにご負担いただくことはありません。

【個人情報の保護】
　この研究に関わって収集される情報等は、外部に漏えいすることのないよう、慎重に取り扱う必要があります。

　この研究のためにご自分（あるいはご家族）の情報を使用してほしくない場合は、下記の問い合わせ先に2022年2月28日までにご連絡ください。研究にご協力いただけない場合でも、将来にわたって不利益が生じることはありません。
　ご連絡をいただかなかった場合、ご了承いただいたものとさせていただきます。

　研究の成果は、個人の特定に至らないよう配慮した上で、学会発表で公表します。
　収集した情報は厳重な管理のもと、研究終了後5年間保存されます。保管期間終了後には、データをパソコン上で復元できない方法で廃棄致します。

　この研究は、東京大学医学部倫理委員会の承認を受け、東京大学医学部附属病院長の許可を受けて実施するものです。本研究に関して、開示すべき利益相反関係はありません。

　この研究について、わからないことや聞きたいこと、何か心配なことがありましたら、お気軽に下記の連絡先までお問い合わせください。

2021年12月

【問い合わせ先】
研究責任者：植竹夏子
連絡担当者：同上
〒113-0033 東京都文京区本郷7- 3-1
東京大学医学部附属病院 B棟7階病棟
電話：03-3815-5411（内線38820） FAX：03-5800-9597
e-mail：uetakenat-nur@h.u-tokyo.ac.jp